樹脂製品で意匠面(製品の外周や人目に触れる部分)は、必ず樹脂製品の見栄えを良くします。
その為、意匠面には、シボ加工や鏡面磨きが入ります。シボ加工とは、表面処理の一種です。
シボとは、昔、動物の生皮を色々な物に使用する際、鞣す(なめす)技術が発達しました。この鞣す工程の、もんだり絞ったりして皺(しわ)をつける作業を「シボ付け」といい、この模様を「シボ」と呼ぶことから由来しています。
シボ加工の入った意匠は、日常の色々な所で確認できます。代表的な物では、車のステアリングや内装パネル等あります。プラスティックであれば、光沢のない樹脂部品にはほぼ、シボ加工されていると言っていいくらいです。
シボは高級感を出したり、見栄えを良くする他、触り心地、汚れや傷を目立たなくする効果もあります。また、成形品の不具合も目立たなくなったり、シボを入れる事で、製品が滑りにくくすることも出来ます。
シボ模様は様々あり、梨地、皮目、木目、布目、石や砂、岩なのど模様も模す事が可能です。近年では、幾何学模様など、複雑な模様まで出ています。
最近は皮目よりも、幾何学な物に変更されるケースが多いようですね。やはり動物をイメージするものより、無機質な方がいいのでしょうかね。
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